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1.04、新日本「レッスル・キングダムⅣ in 東京ドーム」

大分遅れてしまいました(汗) 仕事が始まってしまうと中々書く暇が無くなってしまいますので、遅くなりましたが今から書く事に致します。

【ユークス Presents レッスル・キングダムⅣ in 東京ドーム】
〈日時〉1月4日
〈会場〉東京ドーム
〈観衆〉41,500人

(IWGPヘビー級選手権 The newest , The strongest)
○中邑真輔(王者)(15分51秒 ボマイェ→片エビ固め)高山善廣(挑戦者)●
※中邑が4度目の防衛に成功!

(GHCヘビー級選手権 NJPW vs NOAH Battle Effusions -Blast-)
○杉浦貴(王者)(20分54秒 足首固め)後藤洋央紀(挑戦者)●
※杉浦が初防衛に成功!

(スペシャルシングルマッチ NJPW vs NOAH Battle Effusions -Radiance-)
○棚橋弘至(19分04秒 ハイフライフロー→片エビ固め)潮崎豪●

(IWGPJrヘビー級選手権 ~Highest sky~)
○丸藤正道(挑戦者)(14分14秒 タイガーフロージョン→エビ固め)タイガーマスク(王者)●
※丸藤が第59代IWGPJrヘビー級王者に!

(スペシャルシングルマッチ NJPW vs NOAH Battle Effusions -Wilderness-)
○真壁刀義(5分39秒 トップロープからのキングコングニードロップ→体固め)モハメド・ヨネ●

(スペシャル8人タッグマッチ The legend never rots)
テリー・ファンク、長州力、蝶野正洋、○中西学(8分52秒 アルゼンチンバックブリーカー)アブドーラ・ザ・ブッチャー、矢野通、飯塚高史●、石井智宏

(スペシャルタッグマッチ Blood Stream Blue)
田中将斗、○TAJIRI(9分37秒 バズソー・キック→片エビ固め)永田裕志●、曙

(IWGPタッグ選手権 3WAYハードコアマッチルール ~Victim and Greed!!!~)
○裕次郎、内藤哲也(挑戦者組)VSブラザー・レイ、ブラザー・ディーボン(王者組)VSジャイアント・バーナード、カール・アンダーソン●(挑戦者組)
※○裕次郎(13分28秒 リミット・レス・エクスプロージョン→片エビ固め)アンダーソン●
※裕次郎&内藤組が第55代IWGPタッグ王者となる!

(IWGPJrタッグ選手権 ~Amistad combativa~)
○田口隆祐、プリンス・デビッド(王者組)(9分07秒 ブラックホールバケーション→片エビ固め)ウルティモ・グレーロ、アベルノ●(挑戦者組)
※田口&デビッド組が4度目の防衛に成功!

(6人タッグマッチ New Japan Pro-Wrestring 2010 Beginning)
スーパー・ストロング・マシン、○井上亘、平澤光秀(4分59秒 トライアングルランサー)獣神サンダー・ライガー、金本浩二、岡田かずちか●

かつて、今のような”プロ格闘技”が確立する以前は、新日本プロレスこそ”キング・オブ・スポーツ”であり、”日本最強の格闘技”と呼ばれていました。しかし、ここ数年、新日本でそのようなプロレスが見られる事はあまりなくなってしまいました。でも、この大会では、そういった”かつての新日本”を彷彿させる試合が目白押しだったような気がします。

”メイン”の中邑真輔VS高山善廣による”IWGPヘビー級選手権”ですが、今から6年前の2004年、1.04、東京ドームにおいて当時”IWGP王者”だった中邑と”NWF王者”だった高山は”タイトル統一戦”で一度対決し、中邑が高山を倒して”統一王者”となりました。しかし、当時はまだ中邑は会社にプッシュされていた感があり、おそらくこの試合には”政治的部分”もあったでしょうし、それにその前年暮れに行われた「Dynamite」においてアレクセイ・イグナチョフを破った直後でもあり、すぐにベルトを返上してしまった事で、ファンの目から見れば”蒼さ”が隠せなかったのは事実。”格闘技”では強くても”プロレス”は半人前、そんな風にファンから見られていたのは事実だと思います。また、その当時は”格闘技>プロレス”という風潮が強かった時代です。あれから”6年”という月日が経ち、”格闘技ブーム”もPRIDEの”スキャンダル”によって失速。そして、”新世代レスラー”が充実した今、プロレスにも”新時代の幕開け”が訪れたといってもいいでしょう。

そして、6年前の”再戦”が今回行われる事になりましたが、高山の”強さ”と”怖さ”は健在ですね。というよりも、むしろ以前よりも”進化”したかのようにも見えました。無論、中邑も6年前に比べれば見違えるほどの進化を遂げている訳ですが、高山もほぼそれに”比例”していた、という所が驚かされました。40歳を超えても”パワー”、”破壊力”では高山が中邑を圧倒。それに対して”スピード”、”瞬発力”によって中邑が対抗。そして、最終的には”打撃中心”の試合が展開されましたが、やはり”格闘技”の打撃戦と”プロレス”の打撃戦は、”プロレス”の方が断然迫力がありますし、見ている人にも伝わってきます。”プロレス”と”格闘技”の決定的な違いはここにあるんです! ”強さ”、”勝敗”だけじゃなくて、見ている人にどのようにその試合を伝え、楽しませるか? これこそがプロレスの”醍醐味”なんだと思います。高山はパワーを駆使して中邑を徹底的に潰しにかかります。”KO寸前”の場面もありましたが、それでも試合が続行するのが”プロレス”のいい所ではないでしょうか。それに対して、中邑は持ち前の”瞬発力”と”スピード”を乗せた的確な”膝蹴り”を浴びせます。かつての猪木がそうだったように、”体格”、”パワー”に対抗するためには”スピード”、”瞬発力”、そして”テクニック”。中邑は一時中西のように”パワーファイター”を目指したり、”永遠のライバル”棚橋弘至を意識したプロレスをしようとして”スランプ”に陥っていましたが、今の中邑のスタイルはかつての”UWF”の選手のような”打撃+サブミッション”を基本としたスタイルに近くなっています。これこそ、本来身に付けるべき中邑のスタイルであり、これによって、今回中邑は高山を倒す事が出来たんだと思います。もし、中邑が6年前と一緒だったら、絶対に高山を倒す事は出来なかったと思います。で、次回の”対戦相手”がまたも”パワーファイターの中のパワーファイター”中西学です。でも、高山を倒した今の中邑にとっては、中西はもはや”敵”ではないでしょう。

”セミ”の杉浦貴VS後藤洋央紀による”GHCヘビー級選手権”ですが、あの三沢光晴の死後、もはやNOAHは杉浦に託されたと言っても過言ではないでしょう。小橋健太は”腎臓ガン”によって片方の腎臓を摘出したため事実上”セミリタイヤ”の状態ですし、秋山も”椎間板ヘルニア”に加えて”パニック生涯”を抱えている事を明かし、更に”三沢死去”によるショックもまだ引きずっているでしょうからやはり”セミリタイヤ”に近い状態と言っていいでしょう。それから、本来NOAHを背負って立たなきゃいけないはずの森嶋猛や力皇猛も新日本の”第三世代”と同じで”上”に遠慮していた事によって今ひとつ”飛躍”出来ずにおり、”次代のエース”潮崎豪もNOAHを背負うにはまだ若すぎます。更に、丸藤正道やKENTAはいくら強くても”Jr戦士”です。となると、今NOAHを背負って立たなければいけない選手は杉浦しかいないのも事実。しかし、杉浦は”実力”は本物なれど”体格”に恵まれず、”華”もありません。例えるならば、プロレスをテーマにした漫画「キン肉マン」の中で主人公・キン肉マンの”師匠”となるハワイのレスラー・カメハメと非常に近いと思います。カメハメという選手は”実力”は申し分ないが見た目が”地味”であるため、最終的には地元の”英雄レスラー”ジェシー・メイビアの”付き人”に余儀なくされてしまう訳ですが、メイビアがキン肉マンと戦う事を恐れてか”こて試し”という形で付き人・カメハメをキン肉マンと戦わせた所キン肉マンが”惨敗”し、それによってキン肉マンに”転機”が訪れる事になります。そういった意味でも、今まで”脇役”に徹していた杉浦は”三沢死去”をきっかけに”本領”を打ち出し見事”GHC王者”となりました。その杉浦に敗れたのは”NOAH次代のエース”潮崎豪。そして、今回その杉浦に挑戦したのが”新日本新世代の一角”後藤洋央紀。この両者、タイプ的物凄く良く似ているんですよね。というか、正直”キャラ”がかぶっていると思います。そして、どちらも”筋肉質”である事を考えれば、共に”キン肉マン”に例える事が出来ると思います。そういう意味では、現在”スランプ”に陥っている後藤の”転機”の鍵を杉浦が握っている、と言っても過言ではないでしょう。

そして、後藤はこれまで”2連敗”したリベンジを果たす上に”ベルト”を手に入れる、という”チャンス”です。しかし、”カメハメ”杉浦の牙城は思った以上に堅固だった事は確かだったと思います。杉浦はそれ程体が大きくないのに、想像もつかないほどの”パワー”を持っています。それに、”アマレス”で培った”グラウンドテクニック”もあります。しかも、”スピード”もあります。ですから、後藤がいくら”昇天”や”牛殺し”を決めようとしてもかわされてしまい、反対に”アンクルホールド”や”オリンピック予選スラム”を決められてしまいます。また、”ラリアット”か何かを決めようとロープに飛んだ所を”ジャーマン”で投げられたりと、後藤にとってはまさに”曲者”です。そして、最後は案の定”アンクルホールド”につかまってギブアップ。とうとう”3連敗”を喫してしまいました。されど、後藤が今後”飛躍”するためにはこの杉浦が欠かせない存在になる事は間違いないでしょう。そういった意味では、後藤や潮崎にとっては今後杉浦は”カメハメ”の役割をしていく事になるでしょう。

そして、もう一つの”目玉”が棚橋弘至VS潮崎豪による”前王者同士対決”です。棚橋は”怪我”によりベルトを”返上”し、そして、改めて11.08、両国にて中邑に挑戦するも敗退。潮崎は12.06、武道館において杉浦に敗れ王者転落。その”前王者”同士が今回”無冠”として”初対決”を果たしました。”若きエース対決”と題されましたが、厳密には潮崎は棚橋より少し下の世代。それに、棚橋と潮崎は”タイプ”が異なります。潮崎は、上記で書いたようにむしろ後藤洋央紀に近い選手ですので、僕的には後藤との対決の方が見たかったですが、しかし、”新日本VSNOAH”という視点で見た場合、両者ともそれを見事に打ち出した戦いをしていたと思います。”テクニック”を重視する棚橋の”新日イズム”と”パワー”を重視する潮崎の”NOAHイズム”。これまでも”新日本 VS NOAH”の対抗戦はありましたが、ここまでお互いの団体の”カラー”をぶつけ合った試合はこれまで無かったと思います。もっと言ってしまえば、かつては”新日本VS全日本冷戦時代”というものがあり、お互い交わらずにどちらが強いか?を競い合っていた時期がありましたが、それをそっくりそのまま交わらせたのが今回の棚橋VS潮崎といっても過言ではないように思えます。”テクニックVSパワー”、”大技VS小技”、”立ち技VS飛び技”等など・・・。お互いの”意地”が試合を通じて十分に伝わってきたと思います。しかし、後半やはり”キャリア”に勝る棚橋が徐々に有利な展開になったのは確かでしょう。最後は”十八番・ハイ・フライ・フロウ”で棚橋が勝利! 

それから、前シリーズの団体の枠を超えたJrヘビー級トーナメント「スーパーJ-CUP」で”優勝”を果たした丸藤正道がタイガーマスクの持つ”IWGPJrヘビー級王座”に挑戦。丸藤もタイガーと戦うと少し体が大きく見えましたし、タイガーの方が動きが早かったようにも見えました。しかし、それでも丸藤は”天才”です。自分より動きが早くてやりにくさはあったでしょうけど、結局「持って行く所は持って行く」のが丸藤正道と言う男なんですよね。それに、タイガーは所詮は”4代目”であってどうしても”初代”にはかなわない部分があります。しかし、”丸藤正道”は一人しかいません! その”個性”にはやはりタイガーは打ち勝てなかった、というのが今回の”敗因”ではないでしょうか。そもそも、丸藤は”ヘビー級”をも超えてしまった男ですから、もはや今の丸藤を倒せるのは新日本にはいないような気がします。おそらく、当分は”新日マット”にベルトを取り戻すのは難しいでしょうね。かといって、今回行われた”IWGPタッグ選手権3WAYハードコアルール”のように無理やりベルトを移動させるような試合をされても困りますからね(苦笑) やはり、ライガーか金本、あるいは邪道&外道が妥当なんでしょうけど、果たして”Jrベルト”はいつ新日本へ戻ってくるのだろうか・・・。

その他、上記でも書いた”IWGPタッグ選手権”はチーム3Dがあまりにも強すぎるため、”3WAYルール”にして無理やり”王者移動”させようと新日フロントが画策。見事思惑通り裕次郎&内藤組が”新王者”となりましたが、はっきり言って”消化不良”感があるのは否めないと思います(汗) 真壁VSヨネ戦は”地上波”で放送されるかどうかかなり不安ですが、是非ともテレビで見たいです! ”8人タッグ”は何故か中西が飯塚から勝利する、という”空気が読めない?”展開になりましたが、更に”メイン”の”IWGPヘビー級選手権”終了後いきなり”挑戦表明”をするという更に”空気の読めない?”行動を取った中西は「あっぱれだ!」と思いました。

今回の「レッスルキングダムⅣ」に対する感想ですが、昨年末の「Dynamite」と比較するとかなり良かったんじゃないか?と思いました。去年は「Dynamite」の方は桜庭VS田村戦がありましたからちょっとやばかったようにも思えましたが、今回は”カード”もかなり充実していましたし”内容”的にもかなり説得力のある試合が多かったと思います。”来場者数”は「Dynamite」には負けてはいるものの”41,500人”とかなり健闘していると思います。ここまで来れば、もはや”格闘技>プロレス”という図式は完全に崩壊したといってもいいと思います。
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