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N.W.O.B.H.M~逆襲のハードロックシーン~

昨今の日本の若者達の間では、”パンク”もしくは”ヒップホップ”がある意味”ライフスタイル”になってしまっている感があります。そして、今の日本の”インディーズシーン”はほぼ完全に”パンク”と”ヒップホップ”が”2大勢力”を築いてしまっている状態です。でも、本来”インディーズシーン”ってもっと”多種多様”になっているのが普通じゃなかったのか? ”パンク”って実は一部の”ジャンル(当時は主にハードロック、プログレ辺り)”の”専横状態”を破壊するために生まれたものじゃなかったのか? もっとも、かつての”パンク”も”シーン”を作ってから”他のジャンル”を否定するようになっていたのは事実で、それに対する”対抗勢力”も”パンク”が下火になるとともに現れたのです。それが”ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・へヴィメタル(以降N.W.O.B.H.M)”と呼ばれる”若きハードロックバンドの逆襲シーン”だったのです!

60年代後期~70年代中期にかけて”隆盛”を誇っていた”ハードロックシーン”も”曲のマンネリ化”、”トップクラスを超えられない多くの次世代バンドの存在”、”商業主義化”によって次第に衰退していき、その後SEX PISTOLSの登場により、イギリスはやがて”パンクシーン一色”となり、それでも尚バンド活動していた若い”ハードロックバンド”達は次第に”隅っこ”に追いやられていきます。当時の”パンクス”達は、それ以前の”ハードロック”、”プログレ”、更にはビートルズやストーンズ辺りに対しても”オールドウェーブ”と罵ってこれらのバンドを否定していました。それによって当時のイギリスの”音楽メディア”もそれに乗っかる形をとっていました。ゆえに、”若きハードロックバンド”達は更に”窮地”に追い込まれる事になります。演奏する場所も限られ、ましてや”レコードデビュー”なんてもってのほかの状態。IRON MAIDENの”リーダー”であるスティーブ・ハリスは、あるレコード会社の人間に「髪を切ったら契約してやるよ!」という屈辱的な言葉を浴びせられたとか。

しかし、こうした”若きハードロックバンド”達に”救いの手”を差し伸べた人間が現れたのです。その名はニール・ケイ。彼は「バンドワゴン・サウンドハウス」というディスコの人間で、その”メニュー”の中に「ハードロック・デイ」を設け、”新旧ハードロック”を聴きまくることのできる場を提供したようです。この企画は見事に”大成功”を収め、次第に”回数”も”週1回”から”週3~4回”へと増えていったようです。その後、今度は更なる”企画”として、音楽専門誌「サウンズ」の協力の下に”デモ・テープ”を募集する企画をたて、それによって膨大な”若きハードロックバンド”の”デモ・テープ”が集まり、それを「バンドワゴン」の方で次々と紹介した事が、後に”シーン”を築くまでに発展する事となります。

それによって、多くの”若きハードロックバンド”達が”デビュー”する事になります。その事実上の”筆頭株”であり、今日の”ブリティッシュへヴィメタル”の中核的バンドであるIRON MAIDEN、後に”全米アルバムチャート2位”を獲得する事になるDEF LEPPARD、当時は前記の2バンドと肩を並べる存在であり、現在も地道に活動しているSAXON、当時は”マイナー”だったようですが、METARICAが曲を”カバー”した事によって一気に名が知られるようになったDIAMOND HEAD、”マニア”からの絶大な”支持”があり、上記のニール・ケイの後押しによって90年代に入って”再結成”し、今でもそこそこの人気を得ているPRAYNG MANTIS、”硬派なファン”の支持を得ていたLAVEN、”現メイデンヴォーカリスト”ブルース・ディッキンソンがかつて在籍していたSAMSON、同じく”現メイデンギタリスト”ヤニック・ガーズが在籍していたWHITE SPILIT・・・といったバンド達が次々と”デビュー”し、”短期間”でありながら、70年代末期に新たな”ハードロックシーン”を生み出しました。この”ムーブメント”の名称は、当時サウンズ誌の副編集長であったジェフ・バートン氏によって”ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・へヴィメタル(N.W.O.B.H.M)”と名づけられたようです。

この”N.W.O.B.H.M”というシーンのバンド達は、”へヴィメタル”という名称は付いているものの、実に様々な”サウンド”を有しており、”メタル然”としたバンド、後の”スラッシュメタル”につながるバンド、”MOTOR HEAD的ロックンロール”をやっていたバンド、”様式派”のバンド、”ポップ”な音を持つバンド等、いろんななタイプの”バンド”が存在していたのです。しかし、彼らに”共通”する特徴にして、”70年代ハードロック”との大きな違いは、彼らが良くも悪しくも”パンク”を通過している、という部分です。しかし、彼らは決してただ単に”パンク”の影響を受けたわけでも、それを真似た訳でもないんです! 彼らは、”パンク”に対抗して常日頃から”試行錯誤”していたはずで、当時一応は”新興へヴィメタルバンド”として成功していたJUDAS PRIESTや、実は60年代末期頃から既に存在していた”メタルとパンクの中間的ロック(MC5やPINK FAIRIES等)”を継承していたMOTOR HEADが”パンク”に対抗しうる”攻撃的サウンド”を持っていたため、おそらくこれらのバンドに触発された事が”N.W.O.B.H.M”という”新たなハードロックサウンド”につながったのでしょう。(無論、パンクと無関係ではないでしょうけど。) ※参照:「パンクはメタルをバカにできない。」

この”シーン”そのものは、約3~4年の”短命ブーム”に終るが、それがやがてアメリカに飛び火し西海岸を中心に”LAメタルムーブメント”が起こり、更にそれらの音とは”対照的”な”スラッシュメタルシーン”も台頭。それから、ヨーロッパにおいては、ドイツではACCEPT、更にはHELLOWEENを中心とした”ジャーマンメタルシーン”が勃発。もっとも、その中でも”メロディック・パワーメタル”ばかりが取り沙汰されたのは日本だけなんでしょうけどね(笑) スウェーデン、ノルウェー、デンマークといった”北欧圏”では、YNBWIE・J・MALMSTEEN、EUROPE、SILVER MOUNTAINといった”北欧メタル”が台頭(これも”様式派”に固めてしまったのは日本だけ?)。いずれにしても、”N.W.O.B.H.Mシーン”が世界的な”へヴィメタルムーブメント”を築き上げた事だけは確かだと思います。

ただ、どうも日本だけが”メタル”に関してはちょっとおとなしいんですよね(汗) 一応、VOW WOW、LOUDNESS、EARTH SHAKER、ANTHEMといったバンドは排出されましたけど、”全国区”のシーンには到らず、やがて聖飢魔Ⅱが登場した事によってすっかり彼らに持っていかれ、”ヘヴィメタル=色物”という”イメージ”が付いてしまった訳だし(ただし、実は彼らが最も”メタル然”としていた、という話もあるが)、更にXが登場した事によって(当時はメロディックパワーメタル的楽曲を演奏していましたが)、”メタル”から”ビジュアルシーン”へ移行してしまった訳で、それ以前にブルーハーツやジュンスカら”ビートパンクシーン”が起こった事から”パンク系”の音の方が日本人には馴染み易かったのでしょうね(悲) かつて、伊藤正則氏も言っていましたけど「日本人は”米食民”ですから、”肉食民”である欧米人みたいな演奏が”メタル”では厳しい。」と。確かにそれはありますね。

それはそれとして、その気になれば”日本人向け”の”本格派メタル”は改良次第では作れると思うし(現に陰陽座辺りはそれを体現していると思いますが)、何も”メタル然”としたものでなくても”N.W.O.B.H.M”的な”荒々しいハードロック”でもいいんです! これらが”表のシーン”を席巻する必要は無いにせよ、せめて”インディーズ”で”一大勢力”を築く事ができるのなら、その方が今後の”日本ロックシーン”も面白くなると思うのですけど、現状ではやっぱり難しいかな?

【参照CD】
20060811113846.jpg
IRON MAIDEN 1stアルバム「IRON MAIDEN(鋼鉄の処女)」

20060811115443.jpg
SAXON 1stアルバム「SAXON」

20060811124917.jpg
PRAYING MANTIS 1stアルバム「Time Tells No Lies」

【参照動画】
IRON MAIDEN「SANCTUARY」

JAGUAR「DUTCH CONNECTION」etc

SAMSON「HARD TIMES」

HOLOCAUST「DEATH OR GLORY」
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メタルの王道テーマである“NWOBHMの勃興”についてですね。こればっかりは大事ですよね。今でこそ両手の指じゃ数え切れないほどにジャンルが細分化したメタルですが、リフ主体のハードロックという音楽に、NWOBHMの粗雑で攻撃的な精神が合わさったもの、これが伝承されてこそのメタルですから、NWOBHMが今のメタルを担うところは大きい。メタルのどのジャンルもそうです、核は昔っから変わらない。スティーブ・ハリスの「髪を切らない」という行動こそが、一本気で男らしい「メタル」そのものだといえる気がします。
それに比べて青春パンクだかビートパンクだかはぁー・・・と言うのはここではやめておきます(笑)
それにしてもSAXONの1stのジャケって・・・いい意味で味があるというか(笑)チープですねぇ・・・。

参照の記事より、「メタルは釣りバカなのである」という一節。気に入ったので今度使ってみます(笑)
  1. 2006/08/16(水) 23:46:52 |
  2. URL |
  3. 暴動するマーク #CCqvuYeo
  4. [ 編集]

最後は己の信じた道!

いくら”パンクシーン”が起こり、それが”ロック史上最大の革命”と呼ばれたとしても、最後は”己の信じた道”をひたすら突き進む事こそ、実は”ロック”ひいては”音楽”においては一番”重要”な事なのだと思います。そういった部分を”青春パンク”や”ビートパンク”、いやそれらを売り出しに掛かった日本の”音楽業界”の連中は、はっきり言って本当の意味で”重要な部分”をカラッキシわかっていない、というのは言えると思います(笑)

”N.W.O.B.H.M”のバンドの多くは結構”レコードジャケット”はちゃちなのが多いですよね(笑) まぁ、殆どが”自主制作”だったから”制作費”などの事を考えれば当然なのでしょうけどね。それでも、メイデンやマンティスのジャケットはかなり凝ってますけどね(笑)

>「メタルは釣りバカなのである」
もっと言ってしまえば”サザエさん”でもいいと思うが(笑) まぁ、最近では”短髪”更には”スキンヘッド”のメタル系ミュージシャンも少なくないですけど、とりあえずメイデンやHELLOWEENは大丈夫だったので一安心。いや、ブルース・ディッキンソンは”短髪”になっちゃってますね(汗) まぁ、話によると、”メタル系”の人は歳をとると薄くなる人が結構多いらしく、実は”ヅラ”の人も多いという話です(エッ?誰? リッチー・ブラックモア?(笑))。
  1. 2006/08/17(木) 22:16:49 |
  2. URL |
  3. スーパーpsy野神 #-
  4. [ 編集]

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