てな訳で、サップも亀田も”メディア”に持ち上げられ、そして”メディア”に潰される事になりますが、同じような”境遇”に立ちながらもまだギリギリの所でその”存在感”を保っている男が1人います。その名は・・・曙。”第64代横綱”だった曙は、度重なる膝の”故障”を理由に2001年の”春場所”を最後に相撲界を引退。しかし、2003年に”プロ格闘家”に転向を表明、同12月31日にK−1主催の興行「2003 Dynamite!!」にてボブ・サップを相手に”デビュー戦”を果たす物の敗退。その後も角田戦以外は皆”黒星”、という結果に終り、事実上K−1からは”戦力外扱い”になっているに等しい状況です。しかし、そんな曙を”新日本プロレス”の蝶野正洋が拾い上げ、何とか”プロレスラー”として”再出発”を図っている状況です。
では、何故曙はサップや亀田ほど”どん底”に突き落とされる事がなかったのか? その最大の”理由”が、彼が”大相撲”の”いい意味”での”歴史/伝統”に名を刻んだからに他ならないからでしょう。そういった意味では、曙は日本の”国技”である”大相撲”の歴史に名を刻んだ”功労者”の1人として讃えられている事も事実です。
ただ、問題なのは”伝統”というものが必ずしも”いい部分”だけではない、という事なんです。伝統には”悪い部分”というものもある訳で、昨今そういった部分が如実に表れたのが”朝青龍問題”と”時津風部屋問題”なんです。まず、”朝青龍問題”の方ですが、朝青龍がもし単なる”一格闘家”であったとするならば、仮に一つの試合に”仮病”を使って休場したとしても、ちょっとした”処分”で済むはずです。それが、”2場所休場”という処分を下した上、モンゴルへ帰国した理由が”急性ストレス障害を癒すため”だった事が発覚してからも北の湖理事長はモンゴルへの帰国を断固として許そうとはしませんでした。いくら”伝統”とはいえ、そこまでして”協会の権力”で力士を押さえつけるのはどうか?とは正直思います。世間も初めは朝青龍に”不信感”を抱いていたのが、次第に”相撲協会”に対する”不信感”に変わっていきましたよね。
そんな最中に、今度は今年6月に”心不全”として急死した時津風部屋の力士、時大山こと斉藤俊(たかし)さんの死因が親方と兄弟子による”暴行”だった事が発覚。”相撲協会”の北の湖理事長は、即時津風親方を”解雇”しましたが、”部屋”そのものは残して、更にまだ”現役”で33歳の時津海を強引に”親方”にさせるなど、まだ”協会の権威”を優先するような態度を示して”世間”から失笑を買っている状況ですよね(呆) それに、”事実”かどうかはともかく、週刊誌の電車の”中吊り広告”には、北の湖理事長が現役時代もそのような”暴行”めいた稽古をやっていたかのような記事が載っていました。いずれにせよ、今回の時津風部屋の一件はまだ”氷山の一角”であって、おそらく同じような事を行っている部屋は他にもあると思います。
”伝統”というものは、それが”いい物”であろうが、”悪い物”であろうが、その”世界”の中にいる人間にはそれが”当たり前”だと思っているから気付かないのでしょうね。だから、場合によっては一種の”カルト教団”みたいになってしまう場合もあるのでしょう。傍から見れば明らかに”間違った行為”でも、その”枠の中”では”正しい行為”と錯覚してしまう。そういった意味で、日本においては”相撲”もさる事ながら、”剣道”、”柔道”、”空手”等にもそのような”悪しき伝統”が知らず知らずの内に植えついてしまい、その”枠の中”から逃げ出そうとする者は、例え”命”を奪っても構わない、みたいな”錯覚”すら覚えてしまうのでしょう。今回の事件もそうだし、一昔前では、とある高校の”空手部”もしくは”柔道部”の部員が、”学業”に専念するために”退部”しようもんなら他の部員全員で”リンチ”をして殺害、なんてケースがいくつかあったのを覚えています。”学業”が大事か? ”部”が大事か?って事ですよね。”学生”にとって”学業”こそ大事であって、”部の伝統”なんて正直どうでもいい話なんです、本当は。しかし、日本人が守ろうとしたがる”伝統”には、必ずといってもこのような”余分な伝統”まで付きまとってしまうもんなのでしょうね。
そういった意味で、中には”スポーツ”というものは、あくまでも”競技”の部分のみを重視して、”文化・伝統”の部分は必要ない、と唱える人もいるようです。もっとも、”西洋発祥”の競技はそうなりつつあります(しかし、ゴルフが未だに”ジーンズ禁止”というのが納得いかないが・・・)。でも、反対に”競技”という部分が固執され過ぎると、それこそプロレスのような”エンタメ性”を全て否定する事になり、ルールがはっきりする変わりに”見世物”としてはつまらなくなるばかりか、”勝敗”にこだわりすぎて、”負けた人間”がそのまま失墜する状況が増えてしまうのも事実。そういった意味で、プロレスは”ルール”がはっきりしないからこそ”面白い”のであり、”伝統競技”には負けた人間をも褒める、みたいな”美徳”がありますよね。基本的に”競技”の部分に重点を置くにせよ、そこにある程度の”エンタメ性”と”伝統的美徳/精神”があって、初めて”スポーツ”って「面白い!」って感じるんだと思います。
それに、新日本プロレスが一時”崩壊寸前”になったのも、新日本を事実上支配するようになった長州力が、猪木が築き上げてきた”イノキイズム/ストロングスタイル”という”伝統的部分”を無視するようになったからであり、更にそこに”総合格闘技”というプロレスとは”別競技”の物をごちゃ混ぜにして更に新日本を引っ掻き回してしまったのが、皮肉にも”創始者”のアントニオ猪木ですからね(汗) ”新日本プロレス”は、いくら”ストロングスタイル”であってもあくまでも”プロレス”であって、プロレス特有の”曖昧な部分”、”お約束的な部分”があってはじめて”新日ストロングスタイル”だった訳で、そこに”競技性”の強い”総合格闘技”と絡めたらおかしくなるのは当然なんですよね。
更に、”K−1”や”総合格闘技”にしたって、大きな会場で多くの観客動員が必要なのに”競技性”だけを追及すれば”限界”も起こる訳だから、次第に”不本意な判定”も増えてきたのだと思います。”競技性”が強いながらも、”観客”を沸かせるような内容の試合をしなければ、これらの競技だって”集客”が持たないのも事実です。そうなると、場合によってはプロレスみたいに”お約束”みたいな部分も出てきてしまうかもしれませんが、まぁ、面白ければそれもまたいいかな?って思います。反対に”勝敗”を気にしすぎて秋山成勲みたいに”ルール違反”をしてまで”勝負”にこだわられも困りますからね。
そんな訳で、”プロスポーツ”、”プロ格闘技”においては、”競技性”もさる事ながら”面白さ”も必要だし、”伝統的美徳/精神”も必要だと思います。でも問題なのは、それらを裏で操る”協会”や”プロモーター”がそういったものを”悪用”する事だと思います。あくまでも”試合”は”会議室”で行われているんじゃなくて、”現場(会場)”で行われてるんだから!
[”競技”と”伝統”と”エンタメ”の狭間で・・・(その2)]の続きを読む
- 2007/10/21(日) 12:00:39|
- 格闘技コラム|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
久々に”格闘技コラム”を書きます。
ここ最近、”日本格闘技界”において、いくつかの”問題”が起こっています。まず、”大相撲”においては、横綱・朝青龍の”仮病による休場”とその後の協会による処分の問題があり、次に”時津風部屋”における”新弟子暴行殺害事件”が起こり、”ボクシング”においては、”亀田三兄弟”の次男である大毅が、内藤大助の持つ”WBC世界フライ級タイトル”に挑戦した際の”反則行為”による”判定負け”及び”一年間試合出場停止”等の処分が下される、という問題が起こってしまいました。日本に”スポーツ競技”というものが確立して以来”半世紀”近くは経とうとしていますが、その中で今まであまり起こりえなかった事がここへ来て立て続けに起こってしまった事によって”茶の間”に衝撃を与えた事は言うまでもないでしょう。
まず、どの”スポーツ”でもそうですが、特に”プロ”と名の付くスポーツには大きく分けて”2つ”の要素があり、1つは言うまでもなく”競技”としての側面であり、もう一つが”エンターテインメント”としての側面です。これに関しては、”プロ野球”、”大相撲”、それから”プロレス”辺りは上手く使い分けていたと思うのですが、相撲やプロレスを除く”格闘技(ボクシング、K−1、総合格闘技等)”が中々それがしにくい部分があるんです。
まず”K−1/総合格闘技部門”においてはその”代表例”はボブ・サップです。アメリカのメジャーアメフトリーグである”NFL”の選手から”格闘家”に転進し、日本の”立ち技格闘技興行”である”K−1”でセンセーショナルなデビューを果たし、その巨大な”肉体”と、とてつもない”突進力”且つ”圧殺力”、そして野獣のような”キャラクター”がファンに大いに受け入れられる事となり、それによってマスコミが大注目。以降は”タレント”としてあらゆるテレビ番組に”引っ張りだこ”になり、更に彼の”グッズ”やサップにあやかった”食品”等も売り出されたちまち”有名人”となってしまいました。されど、それが故に肝心な”試合”の方では徐々にサップの”弱点”が露呈してしまい、試合を重ねるごとにサップの”勢い”は失速。更には、ホーストとの再戦をドタキャンする始末(呆) そして、今年、なんとかその”リベンジ”をは果たすためにサップの”代役”としてホーストと戦ったアーツと戦ったものの、見るも無残の”大敗”を喫し、もはや事実上”格闘技界”を去らなければ行けない所まで落ちてしまいました。
これと同じように、”亀田兄弟”もまた、”マスコミ”によって持ち上げられ”マスコミ”によって潰された”悲劇のスター”である事は確かですよね(もっとも、彼らはまだ若いのでまだまだ”希望”は残されているが)。彼らは、まだ”少年”の頃に父・史郎氏の指導を受けてボクシングの”トレーニング”をしていた際に、TBSのニュース番組で定期的に報道され、それによって、長男・興毅が”プロデビュー”した後、TBSが彼らをバックアップして、やがて”亀田兄弟”が主役の”ボクシング中継”を放送するようになりました。その興行では、当然ながら亀田有利の”カード”が組まれるようになり、「亀田強し!」という”錯覚”、”幻想”を生んでしまったのもまた事実でしょう。そして、”次男”大毅の”プロデビュー戦”も然りです。やはり、大毅より明らかに弱い対戦相手をぶつけ、そこで”秒殺KO”で勝利した大毅は、試合後”歌”を歌う、という”パフォーマンス”を披露。これでは、まるで”競技”としてのボクシングではなく、”エンタメボクシング”ですよね(汗) もっとも、K−1や総合格闘技が”メジャー格闘技”になる一方で”置いてきぼり”を食らっている感のあるボクシングに”光”を当てるためには”亀田兄弟”を利用せざるを得ないボクシング協会の事情は確かにあったのでしょう。
されど、この兄弟に”運命”の時がやってくると同時に、彼らの”真価”が問われる時がやってきてしまいました。それは、長男・興毅の初の”世界タイトル挑戦”です。”元WBAミニマム級暫定王者”ファン・ランダエタとの”WBAライトフライ級タイトルマッチ”の”調印式”の際、ハンバーガーを片手に持った興毅は、終始ランダエタを睨みつけ、あたかも自分が”勝利”するかのようなふてぶてしい態度を取っていたにもかかわらず、いざ”試合”が始まると対戦相手のランダエタの方が終始安定していて、興毅は後半かなり”グロッキー”な状態でした。にもかかわらず、”判定”は・・・”3−0”で亀田興毅の”勝利”となり、興毅が”WBC世界ライトフライ級チャンピオン”となりました。それによって場内はブーイング。”視聴者”からも局への”苦情”が殺到する等波乱を巻き起こしました。それによって、”世間”は次第に”亀田兄弟”に対して”不信感”を持つようになりましたよね。それでも、興毅は一度ベルトを”返上”した後再戦してベルトを取り返したからよかったものの、問題は次男・大毅の方ですよね。もっとも、大毅の場合は”WBCフライ級王者”内藤大助から”挑戦”を受けた方なんですけど、”調印式”の際は兄同様”強気”な態度で”挑発”していましたからね(汗) そして、”結果”が・・・、あのような”反則行為”に終わった訳ですからね(呆) さらに、それが”家族ぐるみ”によるものだとして、父・史郎と兄・興毅まで”処分”を下されるに到ってしまいました(哀) ”メディア”によって持ち上げられ、思い上がると必ずこういった”しっぺ返し”が帰ってくるもんなんですよね。
で、ちょっと久々に”長文”になりそうなので、一旦は終って”次章”に進みたいと思います(苦笑)
[”競技”と”伝統”と”エンタメ”の狭間で・・・(その1)]の続きを読む
- 2007/10/21(日) 11:18:11|
- 格闘技コラム|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0
憎き?「週刊現代」の記事によって”暴力団”との関係が暴露され、そして提携していたフジテレビから”放送契約”を打ち切られてしまったPRIDE。その後も、一応は「PRIDE無差別級GP」や年末の「男祭り」は内容的にはそこそこ良かったようですけど、その間にミルコの”UFC移籍”があり、ヒョードルも実は”契約状況”が危うかったようでしたからね。
そして、2.24の「PRIDE33」もその存在すら知らなかったですが(汗)、正直”カード的”にはかなりしょぼくなった気がしてなりません(汗) 更に、その中で”看板選手”の1人で”PRIDEミドル級絶対王者”であったヴァンダレイ・シウバがダン。ヘンダーソンに敗れて”王者”から陥落してしまう事態が起こってしまいました。問題は、シウバが負けた事より彼がこれを機にPRIDEを離れてしまう可能性がある事です。事実、今大会においてはヘンダーソンやニック・ディアスら”UFC系”の選手が活躍していたようです。どうも、ここ最近再び”UFC”の勢いがPRIDEを上回っているような気がしてなりません。やっぱり、”地上波放送”があるかないかではここまで大きな影響が出てきてしまうという事なのではないでしょうか。
PRIDEの”ライバル”であるK−1が、同じ”総合格闘技部門”として「HERO'S」を立ち上げ、そして”PRIDE統括本部長”の高田延彦の”愛弟子”であり、PRIDEマットにおいて"グレイシー狩り”をやった事で”伝説”となった桜庭和志を引き抜きました。それによってPRIDEマットが大いに揺らいだのは明白。そして、ミルコ・クロコップも現在UFCに”主戦場”を移しています。更に、ヒョードルも”Bodog Fight”との契約を交わした事によって、今後のPRIDEへの参戦が危ぶまれているとの事。そして、「PRIDE33」にてシウバが”PRIDEミドル級王者”から陥落した事によってシウバの動向も気になります。このまま行くと、本当にPRIDEやばいんじゃないでしょうか。
いずれにしても、「PRIDE33」の出場選手に"実力者”はいれど”スター選手”があまりいなかった事は事実。”地上波放送”がなくなった事によって”収入面”でも厳しくなっているのは確かでしょうし、”ギャラ”を考えると、今後”大物選手”の”脱退”が相次ぐのは必定でしょうね(悲) 「週刊ゴング」の社長も”逮捕”されたようですし、ここ最近の「週刊現代」による”格闘技”に対する”過剰な報道”が続く限り、ますます”プロレス&格闘技”は隅に追いやられてしまうようでなりません。”暴力団”との関係や”ヤラセ”などを扱うなら”政界”とか”芸能界”なんかもっとやってるじゃないか! あんまり”格闘技界”ばかりいじめないでくれ! でも、何だかんだ言っても”暴力団”や”やらせ”なしに”格闘技及びプロレス”が成り立たないのも悲しい現実ですよね(涙)
【PRIDE.33”THE SECOND COMING”】
〈日程〉2月24日
〈会場〉トーマス&マックセンター
(第9試合 PRIDEミドル級選手権)
○ダン・ヘンダーソン(3R 2分8秒 TKO)ヴァンダレイ・シウバ●
※ヘンダーソンが第2代PRIDEミドル級王者に!
(第8試合)
○ニック・ディアス(2R 1分46秒 フットチョーク)五味隆典●
(第7試合)
○マウリシオ・ショーグン(1R 3分27秒 TKO)アリスター・オーフレイム●
(第6試合)
○セリゲイ・ハリトーノフ(1R 3分46秒 アームバー)マイク・ルソー●
(第5試合)
○桜井”マッハ”速人(2R 4分01秒 TKO)マック・ダンジグ●
(第4試合)
○ソクジュ(1R 23秒 TKO)アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ●
・・・etc
[PRIDEの行く末は・・・]の続きを読む
- 2007/03/03(土) 13:36:09|
- 格闘技コラム|
-
トラックバック:1|
-
コメント:2
”プロレスファン暦”約25年、これまで”格闘技”において”最強”と思われるものは”プロレス”だと信じ込んでいました。その最たる理由は、やはり”体格”的に大きい事、それからあらゆる”投げ技”をも耐え得る”頑丈”さ、そして、更にそれを印象付けたのが猪木の”異種格闘技戦”。まぁ、実際は、”ドロー判決”が多かったようですが、しかしオランダの”柔道家”ウィリアム・ルスカに勝った事が”猪木最強=プロレス最強”を印象付けてしまったのは間違いないでしょう。
しかし、月日は流れ、歳をとっても”トップ”に君臨し続けたアントニオ猪木も”限界”を感じたのか”国会議員出馬”により”セミリタイヤ”し、長州−闘魂三銃士(橋本、武藤、蝶野)主体の”90年代新日本黄金期”が確立されるとともに、これまでの”新日ストロングスタイル”とは違った方向に言ってしまった事は言うまでも無いでしょう。一方、”ライバル団体”全日本プロレスもこれまでの”古き良きアメリカンスタイル”であった”王道プロレス”から、危険技の多い”四天王プロレス”へと変貌。しかし、新日、全日いずれももはや”プロレス”という枠の中に封じ込められてしまった事は事実。
それらをよそに、新日を追放された前田と彼に追随した”旧UWF勢”が”新生UWF”を結成! やがて”分裂”! それから、前田が”リングス”、藤原、船木らが”藤原組”結成、更に船木はやがて”パンクラス”を結成! 高田、山崎らは”UWFインターナショナル”を結成し、しかし”経営難”から再び新日本と”提携”、”交流戦”の結果”敗北”! やがて、この団体自体も”失速”し”解散”。
が・・・。前田のリングス、船木のパンクラスもその後の”総合格闘技”あるいは”K−1”の”母体”になったのは説明するまでも無いでしょう。そして、”Uインター”を解散した高田も新たに”キングダム”という団体を設立し、本格的に”プロレス”から”格闘技”への転進を図りました。そして、更に”高田道場”を設立し、グレイシー一族との対戦を軸とした”PRIDE”という大会の”礎”を築きました。その後、前田率いるリングス”崩壊”とともに、リングス登録の”猛者”、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、エメリーアエンコ・ヒョードルらを引き抜き、やがて田村潔も参戦。船木率いるパンクラスからもケン・シャムロック、ガイ・メッツァーをはじめ、最近では美濃輪育久、近藤有己も参戦。”K−1”の方もリングス参戦者が多く参加していたはず。いずれにしても、これらが現在の”PRIDE””K−1”の母体になったことは言うまでもありません。
さて、このようにして大きく膨れ上がった現在のPRIDE。その中で”強い”とされる選手は”ヘビー級3強”と呼ばれるエメリーヤエンコ・ヒョードル(現PRIDEヘビー級王者)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(前PRIDEヘビー級王者)、ミルコ・クロコップ(元K−1ファイター)、”ミドル級絶対王者”バンダレイ・シウバ(現PRIDEミドル級王者)、そして今年の「PRIDEミドル級GP2005」の”優勝者”マウリシオ・ショーグン。他にもまだまだ”強豪”はあまた存在しますが、彼らの”強さ”はもはや半端ではない状態。あまりにも”ハイレベル”になりすぎています。彼らを目前に、もはや”プロレス最強”なんて言葉は”昔のエゴ”でしかありません(悲) 逆にいえば、今の”プロレス界”に”絶対的強さ”をもったレスラーが極めて少なくなった事もある訳ですが(泣) まぁ、別スレの「こんなのはどうでしょう? 巨漢のみの総合格闘技」でも書いた通り”ルール”や”セオリー”の問題も当然ながらあるでしょうけど、上記で取り上げた選手に関して言えば、もはやそんな”次元”の問題じゃないでしょう。彼らは”ルール””セオリー”関係なく本当に”強い”選手だと思います。彼らが存在する限り、もはや”PRIDE最強”は永久に覆らないと思います。同時に”プロレス最強”の復活はもはやありえないような気さえします。
上記の”格闘家”と所謂”プロレスラー”の決定的な違い、それは一つ一つの”技”を徹底的に極めているか、あくまでも”オールマイティ”の”何でも屋”になっているかの違いだと思います。”格闘家”はその分野での”技”を徹底的に鍛錬し習得していますが、”プロレスラー”はあくまでも”最終目的”は主に”ピンフォール”。だから、それまでの”つなぎ技”をこなして、と最後の”フィニッシュホールド”を極めればそれでいい、という感じになっていると思います。後は”大技”に耐え得る”肉体作り”です。しかし、いくら”投げ技”に耐え得る”肉体”を作った所で、徹底的に極められた”打撃”に対抗するのは不可能。そこら辺の所に気付かないレスラーの多くが”総合マット”若しくは”K−1マット”で”犠牲”になっているのは事実です。これを踏まえて考えるに、”プロレスラー”が”格闘家”に勝って”最強”の称号を手に入れるには、それこそ普段”つなぎ技”で使っている地味な技さえも徹底的に極める必要があると思います。全体を通して最後に”結果”を出す、という戦い方では、”プロレスラー”が”格闘家”には勝つ事は出来ないでしょう。技一つ一つが”殺人技”にならない限り”最強”の称号は手に入らないのでしょう。現時点における”PRIDEの猛者”達はその”条件”に達している選手達だと思いますので。
- 2005/09/04(日) 11:52:35|
- 格闘技コラム|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2
まぁ、”コラム”という程のものではないですが、どうも”巨漢”は”総合格闘技”、”K−1”においては現状では”不利”と見られているのは事実です。で、もし”巨漢”のみの”総合格闘技”の大会があったら?と思って書きます。
確かに、”巨漢”は”体格””パワー”はあっても、その分”スピード”が遅く、”体”も硬く、更に”スタミナ”が無い、といった点で、どうしても”総合格闘技”、”K−1”においては”不利”とされてきました。そして、そこに出場した”元力士”や”現役プロレスラー”も多くは”撃沈”されてきています。反対に、総合、K−1どちらも”軽量級選手”の活躍が目立つ事からこういった格闘技において、一番強いのは”ミドル級”、というような見方をしている人さえいる事でしょう。それによって、”ヘビー>Jr”の序列が明確である”プロレス”に対する”八百長論”もますます激化している事だと思います。しかし、それはあくまでも現時点での”総合格闘技”のルールに問題がある訳であって、更に言えば”打撃オンリー”のKー1に”プロレスラー”や”力士”が出ても勝てないのは当たり前! そういった”ルール”を改善すると同時に、いっそうの事”巨漢のみ”の大会にしてしまえば、これまでの”格闘技”における”巨漢”に対する見方も大いに変わってくると思うんですよ。
”ルール”の方は、”ロープブレイクなし”、”場外戦なし”、”反則厳禁”、”トップロープからの攻撃なし”という以外は”なんでもあり”で、”ロープワーク”を使った攻撃も可能な限りあり(相手をロープに飛ばすのは無理にしても、自らがロープに跳んで攻撃なら可能であろう)、という限りなく”プロレス”に近いルールであれば”巨漢”でも思う存分戦う事が出来ると思うんですよ。”リングシューズ”の規制も、”4点ポジション”でのキック攻撃、”後頭部”への肘打ち等の”制限”も一切無し! ”ロープ”の反動を利用した攻撃は、実際”ボクシング”でも行われている訳だから”あり”。これなら”巨漢同士”でも白熱した試合が展開されると思います。決して”技術論”ではなく、それらを超越した”迫力”と”真の強さ”が感じられればそれでいいんです。
実際、”ルール”等に関係なく戦った場合には”巨漢”はやっぱり強いと思うんです。そこそこ”運動能力”のある”巨漢”であれば。しかし、今の”総合格闘技”ではどうしても”巨漢”が不利になっているような気がしてならないんです。そういった”枠”の中で”巨漢”が勝てないからといって”巨漢=弱い”、”プロレスラー=弱い”、ひいては”プロレス=八百長”みたいな定義をされるのは笑止千番! だったら”ルール”を緩和すればいい話。これは、何もわざわざ巨漢に”有利”なルールにしたものではなく、今の”総合格闘技”のルールこそ”巨漢”には不利なものだと思うんです。でも、それでも相手が”スレンダー”な”テクニシャン”だと、どうしても相手の技を”警戒”して思い切った”戦い”が出来ないのは確かでしょう。だからこそ、”巨漢同士”というものに意味が出てくる訳ですよ。その方が思い切った試合が出来るし、後は現時点の”総合格闘技”の戦い方の”概念”を変える事も寛容かと思います。大体、”試合開始”の戦いが決まって”パンチ”による打ち合い、というのももはや”ワンパターン”です。”なんでもあり”のルールであれば、”ロックアップ”ではじまったっておかしくない訳ですからね。
”プロレスファン”である僕にとって、やはり”巨漢”が強くなくては困るんです。そして、その”強い巨漢”を倒す”テクニシャン”こそが”英雄”になるわけですから。されど、現時点での”総合格闘技”においては”巨漢=弱い”ですから全然意味ないし、更に”ミドル級”が”ヘビー級”に勝つ事も目面しく無い為、下手すりゃ”ミドル級最強”なんて見方をする人もいるはず。でも、それはやはり”階級”の分け方が若干”曖昧”な部分があるせいでもあると思うのです。実際、ある2人の選手が普段は”体重”がさほど変わらないのに、”タイトルマッチ”や”GP”のときになると方や”ヘビー級”、方や”ミドル級”のように、実はその気になれば”コントロール可能”な”階級制度”であるのがまず問題なのです。だからこそ、本来ならばPRIDEの”ミドル級”の体重制限はもっと低く設定するべきなんです。そうなれば、シウバもランペイジも吉田も立派な”ヘビー級”になる訳ですから(笑) その上に”スーパーヘビー級”を設置すればいい話。その”スーパーヘビー級”のみの大会をそれに適した”ルール”で行えば、きっと物凄い”迫力”のある試合展開が期待できると思います。
やっぱり、”デカい”人間が強くなければしっくりきませんからね!
- 2005/08/28(日) 20:05:48|
- 格闘技コラム|
-
トラックバック:0|
-
コメント:2